2006/01/06: 期待出玉統計法
パチンコで長期間トータルで勝つ方法はボーダー理論のところで解説しましたが、実際にパチンコを打っていて困るのが「なかなか期待通りの結果が得られない」ということです。そこで登場するのが、当協会の提唱する「期待出玉統計法」です。
この方法は出玉の期待値を累積することで、「無制限で回転率30なら3万くらい勝てる台を打ったはず」というような曖昧な表現でなく、具体的な数字で期待収支を把握することができるのです。
期待出玉って何?
期待出玉というのはデジタルを一定回数まわした時に得られる平均的な出玉のことです。分かりやすくするために通常は初当り毎に得られる期待出玉、すなわち初当り期待出玉を考えます。初当り期待出玉は機種のスペックが分かっていれば計算することができます。簡単な例をあげますと確変1/2一回ループのCR機(大当り後の時短なし)の場合、出玉2100個なら初当り期待出玉は倍の4200個になります(最近の機種はほとんど大当り後に時短がありますので、もう少し計算は複雑ですが)。初当り確率が1/315.5であれば315.5回デジタルを回したときに4200個の出玉が「平均的に」獲得できるということです。
ところで、実際にパチンコを打ってみると出玉が2100個等のピッタリの数字にはなりません。実際には2056個だったり2132個だったりとまちまちの数字になります。そんな状態で期待出玉なんて求めても意味がないと思うかもしれませんが、実はそうでもないのです。この意味については後で説明します。
期待出玉の統計
「期待出玉統計法」ではパチンコを打った時の回転数(普通は通常時の総回転数) を記録して、その回転数に対応する期待出玉を計算します。さらに実際に大当りして獲得した出玉を合計します。これらの2つを比較することでツキの有無を調べることができるのです。実際の出玉が期待出玉より少ない場合ツキが無い、逆の場合はツキが有るといった具合です。期待出玉の計算方法は次の通りです。
初当り期待出玉: F
通常時総回転数: R
通常時確率: P
とすると期待出玉Eは、E = F × R × P として計算できます。
次に、下記の実戦データを例として計算してみます。
このデータの場合、通常時の総回転数は2916回ですから、期待出玉は 5572.93 × 2916 ÷ 369.5 = 約43980個 になります。一方、獲得した出玉は大当り回数が12回なので 12 × 1700 = 20400個になります。つまり差し引き 43980 - 20400 = 23580個分のツキが無かったということが言えます。ここで注意することは「期待出玉も獲得した出玉も規定値(1700個)で計算する」ということです。実際に獲得した出玉である1711個だとかいう半端な数字ではありません。ここが重要なところです。つまり、「期待出玉統計法」は、どのくらいのツキがあるかを出玉数の形で統計するものなのです。それならば、大当り数で統計すればいいじゃないかと思う人もいるでしょう。しかし、出玉で統計することで色々な機種でのツキの有る無しをまとめて統計することができるということが違うのです。下表に筆者が統計した、月間の出玉統計を示します。この様に色々な機種でのデータをまとめて扱えるのが「期待出玉統計法」の利点です。
この統計結果の様に、ある程度長期間のデータを蓄積すると、期待出玉と出玉の差の割合は小さくなってきます。これを「収束」といいます。長期間でのツキの有る無しが相殺されてこの様な結果になるのです。
期待収支と収束
期待出玉が計算できると、期待収支というものが計算できます。これは、どのくらいの金額を勝てる見込みがあったかという数値です。 ボーダー理論の最後のところでも少し述べましたが、計算方法は次の通りです。
期待出玉: E
出玉: B
換金率: R
実際の収支: S
とすると期待収支Pは、P = S + (E - B) × R となります。
ここで、この期待収支は実際に打った後の投資金額、総回転数を固定したものであることに注意してください。打つ前に期待できる期待収支とは別のものです。先程の実戦データの例ですと、期待収支は-53500 + (43980 - 20400) * 3.57 = 約30680円です。
さて、出玉が長期間の統計で期待出玉に収束するように、収支も長期間の統計で期待収支に収束することが見込めます。(ただし、期待収支の場合は「同一の換金率であるという条件つき」でです。) このことは期待収支と実際の収支を比べることで、ツキ具合を調べることができることを意味します。この特性が「期待出玉統計法」の要です。下表に筆者が統計した、ある月間の期待収支統計を示します。この例でも分かると思いますが、一般に収支金額の収束は、出玉の収束より遅くなります(期待値との差が開きやすい)。
捕捉: 期待収支と収支の差はツキを金額で表したものになりますが、そもそも期待出玉はツキを玉数で表したものにすぎませんので、期待収支と収支の差は厳密には正しくありません。しかし、実用上十分な精度であり、期待出玉の収束時には期待収支も収束します。
参考: 以上の様な計算は毎回するのは面倒ですので、当協会推奨の収支管理ソフト 「パチプロマスター2000」では自動で行え、便利です。
初稿:2001/03/26
修正:2006/01/09
この方法は出玉の期待値を累積することで、「無制限で回転率30なら3万くらい勝てる台を打ったはず」というような曖昧な表現でなく、具体的な数字で期待収支を把握することができるのです。
期待出玉って何?
期待出玉というのはデジタルを一定回数まわした時に得られる平均的な出玉のことです。分かりやすくするために通常は初当り毎に得られる期待出玉、すなわち初当り期待出玉を考えます。初当り期待出玉は機種のスペックが分かっていれば計算することができます。簡単な例をあげますと確変1/2一回ループのCR機(大当り後の時短なし)の場合、出玉2100個なら初当り期待出玉は倍の4200個になります(最近の機種はほとんど大当り後に時短がありますので、もう少し計算は複雑ですが)。初当り確率が1/315.5であれば315.5回デジタルを回したときに4200個の出玉が「平均的に」獲得できるということです。
初当り期待出玉の例
| 機種 | 初当り確率 | 初当り期待出玉 | 大当り出玉 |
|---|---|---|---|
| CR海物語3R | 1/315.5 | 4200個 | 2100個 |
| CR新海物語M27 | 1/315.5 | 4398.16個 | 1900個 |
| CR新海物語スペシャルM8 | 1/350.5 | 5056.71個 | 1900個 |
| CR大海物語M56 | 1/369.5 | 5572.93.個 | 1700個 |
ところで、実際にパチンコを打ってみると出玉が2100個等のピッタリの数字にはなりません。実際には2056個だったり2132個だったりとまちまちの数字になります。そんな状態で期待出玉なんて求めても意味がないと思うかもしれませんが、実はそうでもないのです。この意味については後で説明します。
期待出玉の統計
「期待出玉統計法」ではパチンコを打った時の回転数(普通は通常時の総回転数) を記録して、その回転数に対応する期待出玉を計算します。さらに実際に大当りして獲得した出玉を合計します。これらの2つを比較することでツキの有無を調べることができるのです。実際の出玉が期待出玉より少ない場合ツキが無い、逆の場合はツキが有るといった具合です。期待出玉の計算方法は次の通りです。
初当り期待出玉: F
通常時総回転数: R
通常時確率: P
とすると期待出玉Eは、E = F × R × P として計算できます。
次に、下記の実戦データを例として計算してみます。
とある実戦データ CR大海物語M56 3.57円 無制限
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このデータの場合、通常時の総回転数は2916回ですから、期待出玉は 5572.93 × 2916 ÷ 369.5 = 約43980個 になります。一方、獲得した出玉は大当り回数が12回なので 12 × 1700 = 20400個になります。つまり差し引き 43980 - 20400 = 23580個分のツキが無かったということが言えます。ここで注意することは「期待出玉も獲得した出玉も規定値(1700個)で計算する」ということです。実際に獲得した出玉である1711個だとかいう半端な数字ではありません。ここが重要なところです。つまり、「期待出玉統計法」は、どのくらいのツキがあるかを出玉数の形で統計するものなのです。それならば、大当り数で統計すればいいじゃないかと思う人もいるでしょう。しかし、出玉で統計することで色々な機種でのツキの有る無しをまとめて統計することができるということが違うのです。下表に筆者が統計した、月間の出玉統計を示します。この様に色々な機種でのデータをまとめて扱えるのが「期待出玉統計法」の利点です。
とある月間の出玉統計
| 総回転数 | 49,898 回 |
|---|---|
| 出玉 | 748,900 個 |
| 期待出玉 | 752,400 個 |
| 期待達成 | 99.5 % |
この統計結果の様に、ある程度長期間のデータを蓄積すると、期待出玉と出玉の差の割合は小さくなってきます。これを「収束」といいます。長期間でのツキの有る無しが相殺されてこの様な結果になるのです。
期待収支と収束
期待出玉が計算できると、期待収支というものが計算できます。これは、どのくらいの金額を勝てる見込みがあったかという数値です。 ボーダー理論の最後のところでも少し述べましたが、計算方法は次の通りです。
期待出玉: E
出玉: B
換金率: R
実際の収支: S
とすると期待収支Pは、P = S + (E - B) × R となります。
ここで、この期待収支は実際に打った後の投資金額、総回転数を固定したものであることに注意してください。打つ前に期待できる期待収支とは別のものです。先程の実戦データの例ですと、期待収支は-53500 + (43980 - 20400) * 3.57 = 約30680円です。
さて、出玉が長期間の統計で期待出玉に収束するように、収支も長期間の統計で期待収支に収束することが見込めます。(ただし、期待収支の場合は「同一の換金率であるという条件つき」でです。) このことは期待収支と実際の収支を比べることで、ツキ具合を調べることができることを意味します。この特性が「期待出玉統計法」の要です。下表に筆者が統計した、ある月間の期待収支統計を示します。この例でも分かると思いますが、一般に収支金額の収束は、出玉の収束より遅くなります(期待値との差が開きやすい)。
とある月間の出玉と収支の統計
| 投資金額 | 607,654 円 |
|---|---|
| 回収金額 | 1,198,593 円 |
| 収支 | 590,939 円 |
| 期待収支 | 629,398 円 |
| 総回転数 | 47,030 回 |
| 出玉 | 725,900 個 |
| 期待出玉 | 739,355 個 |
| 期待達成 | 98.1 % |
捕捉: 期待収支と収支の差はツキを金額で表したものになりますが、そもそも期待出玉はツキを玉数で表したものにすぎませんので、期待収支と収支の差は厳密には正しくありません。しかし、実用上十分な精度であり、期待出玉の収束時には期待収支も収束します。
参考: 以上の様な計算は毎回するのは面倒ですので、当協会推奨の収支管理ソフト 「パチプロマスター2000」では自動で行え、便利です。
初稿:2001/03/26
修正:2006/01/09
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